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こんにちは、カナタです。
バイナリーオプションでトレンド分析を行う際に使う「ボリンジャーバンド」、他の記事を見た方なら分かると思いますが、難しい言葉がすごくたくさん出てきて見るのも嫌になりますよね。
ですが、ボリンジャーバンドはバイナリーオプションで取引するなら、必須ともいえる大事な分析方法になります。
そこで今回は、難しいことは一切なしでボリンジャーバンドの使い方について解説していきますので、
勝率を上げたい方は、絶対に最後までご覧ください。
ボリンジャーバンドとは
ボリンジャーバンドとは、相場の振れ幅を一定期間の相場データから測定し、統計学的な観点から価格の変動範囲を予測してチャート上に表示するテクニカル指標です。
って、言われてもよく分かんないですよね(笑)
分かりやすく噛み砕いて解説すると、過去データーからチャートの動きを予測してくれるインジゲーターになっています。

上記の画像ように、複数の線(バンド)がローソク足の終値を囲むように表示され、同じ色のバンドの中でローソク足の終値が収まることを以下の確率に基づき予想してくれます。
またバンドには名前が決められており、内側から黄緑色のバンドが「1σ(シグマ)」、水色のバンドが「2σ(シグマ)」、赤色のバンドが「3σ(シグマ)」、と名付けられています。
1σ = 68.27%
2σ = 95.45%
3σ = 99.73%
なんと、2σでもバンド内にローソク足が収まる確率は驚異の95.45%になっています。
ボリンジャーバンドの3つの特徴からわかること
ボリンジャーバンドは、1つのインジケーターにも関わらず、なんと以下の3つの特徴を持っています。
- ボラティリティ(価格変動の度合い)
- 標準偏差(複数のデータが移動平均となる平均値を基にどのくらいばらつきがあるかを示した値)
- トレンド(相場の流れ)
上記の3つの特徴があり、この3つの特徴をもとに、
- トレンドが明確に分かる
- ※レンジ相場の発生を捉えることができる
- エントリータイミングが分かりやすくなる
※レンジ相場 : 一定の変動幅の中で相場があまり動かない状態
などの利点がうまれ、多様な使い方ができるインジケータになっています。
ボリンジャーバンドを導入する方法
ボリンジャーバンドを導入するには、MT4と呼ばれる相場分析ツールが必要になりますので、こちらからダウンロードしてください。
ダウンロード方法が分からない方は以下の記事にて確認してくださいね。
MT4を開く

まずはMT4を開いていただき、
上画像と同じ手順で、「インディケーター」、「トレンド」、「Bollinger Bands」、の順にクリックしてください。
ボリンジャーバンド設定画面

先ほどの作業を終えると、上画像のようなボリンジャーバンド設定画面にいきます。
ここで設定するのは、上画像の赤い枠で囲んである、「期間」と「偏差」になります。
まずは、偏差の設定方法について、偏差とは分かりやすく解説すると、1σ(シグマ)や2σ(シグマ)などの数字の部分になります。
つまりは、1σの設定をする場合の偏差は ”1”
2σの設定をする場合の偏差は ”2” になります。
次は、期間の設定方法について、
そもそもボリンジャーバンドは、相場の振れ幅を ”一定期間” の相場データから測定統計学的な観点から価格の変動範囲を予測してチャート上に表示するテクニカル指標と冒頭で説明しましたが、
期間とは、その ”一定期間” を自身で設定できるものになります。
例えば、期間を標準の「20」に設定すると、直近のローソク足20本分から価格の変動範囲を予測してくれます。
この期間の設定がとても大事になってくるんですが、
ここで僕がオススメするのは、標準設定されている「20」です。
ちなみに上画像のスタイルは、ボリンジャーバンドのバンドの色になりますので、ご自身でお好きな色を設定してください。(くっきり見えやすく他と被らない色を推奨)
2σ(シグマ)の導入設定
次は、2σ(シグマ)の導入設定です。
これは先ほどと同じ方法で、ボリンジャーバンドの設定画面にいき、偏差を ”2” に設定し、
期間は変えずに、スタイルの色を1σ(シグマ)の色と異なる色に設定し、導入を完了してください。
正直、3σを導入するかは、その人の好みによりますので導入はお任せします。
また本記事でも、3σは導入していません。
ボリンジャーバンドの3つのパターン
ボリンジャーバンドには3つのパターンがあり、「スクイーズ」、「エクスパンション」、「寸胴型」、によって構成されています。
それでは、順番に見ていきましょう。
スクイーズ
スクイーズとは、和訳で、「圧搾(あつさく)する」、「押しつぶす」、などの意味があるように、
相場が絞られ狭まっている様子を指します。
では、MT4のチャートで確認してみましょう。

白丸をつけているのが、スクイーズになっている相場の状態です。
スクイーズの後の相場の動きが、買いと売りが押し合い、レンジ相場になっているのが確認できますね。
また同時に、上画像の赤丸のように、スクイーズが起きた場合は強いトレンドの予兆でもあります。
このようにスクイーズからは、レンジ相場、強いトレンド、その両方の示唆をおこなっている、ということです。
エクスパンション
エクスパンションとは、和訳で、「拡張」という意味があるように、
力強いトレンドが起こるときに、
ボリンジャーバンドの両バンドが外側に向かって広がる(拡張する)ことを、エクスパンションと呼びます。
では、MT4のチャートで確認してみましょう。

上画像でエクスパンションが起こったとき、相場が力強い下降トレンドになっていますよね。
そのため、バンドが拡大しエクスパンションになっている際は、相場が力強いトレンドになることを示唆してくれています。
またエクスパンションが起こった際に、下のバンドが広がっていれば上昇トレンド、上のバンドが広がれば下降トレンドの示唆になっています。
寸胴型
寸胴とは、上から下まで同じように太い様を呼び、
ボリンジャーバンドの寸胴型とは、
両バンドが大きく広がり、レンジ相場のような動きをする状態を指します。
では、MT4のチャートで確認してみましょう。

2σのバンドが大きく広がり、レンジ相場のように買いと売りが押し合っているのが確認できますね。
以上、この3つのパターンによってボリンジャーバンドは構成されています。
3つのパターンから分析できること
え、ボリンジャーバンドってこんな事しかわかんないの?と思った方、ご安心してください。
上記で紹介した内容は、ボリンジャーバンドの表面でしかありません、内面を見ればもっと有益な情報を知ることができます。
では、もっと詳しくボリンジャーバンドを解説していきましょう。
スクイーズを使った相場分析
スクイーズはレンジ相場になることが多く、レンジ相場ではマトモな取引ができないため、見落とされることが多い傾向がありますが、
実は、とても大事なパターンなんです。
なぜなら上記でも記述しましたが、スクイーズはエクスパンションの示唆をしていますよね。
相場は基本的に、収縮して拡大(レンジ相場 → 強いトレンド)を繰り返しています。
ということは、スクイーズで相場が収縮したら、その次はエクスパンションの出番ですよね?
このような理由から、スクイーズが起きた場合は、目を見張って見守り、バンドが開きエクスパンションが起きたら、上下のバンドどちらが膨らむか確認しエントリー、
こんな取引スタイルを作ることも可能になっています。
【要注目】長期のスクイーズはエントリーチャンス
前項目にて、スクイーズは目を見張って見守り、エクスパンションが起こるまで待とう。
と記述しましたが、長期のスクイーズが起こった場合は、より強いエクスパンションが起こることに期待を持てます。
まずは、以下の画像をご覧ください。

とても強いトレンドが来ていることが確認できますね。
なぜこんなことが起こるか解説すると、スクイーズは通常でも多くのトレーダーに注目されますが、長期的にもなると比にならないほどの注目を浴びます。
それにより、損切りや新規エントリーの量が一斉に増え、チャートがどちらかに大きく動く可能性が高くなる、という原理ですね。
とりあえず、スクイーズが長期で続いたら強いトレンドが来やすいとだけ、覚えていただけていたら問題ないです。
エクスパンションを使った相場分析
エクスパンションは、強いトレンドの示唆をしていると記述しましたが、全く逆にトレンドの終焉の示唆も同時にやってくれています。
まずは、下記の画像をご覧ください。

上記の画像では、エクスパンションにより上昇トレンドが発生していますよね、その場合は下のバンドに注目してください。
画像でも下のバンドが閉じ始めるのと、同時にトレンドが終わっているのが確認できますよね。
そうなんです、エクスパンションはバンドが開けば、「トレンドの発生」、バンドが閉じれば、「トレンドの終焉」、を示唆しているんです。
つまりは、上昇トレンドの場合は下バンドで、発生・終焉、その両方の示唆をしており、
下降トレンドの場合は上バンドで、発生・終焉、その両方の示唆をしている。
簡単で確実な相場分析になっています。
まとめ

今回は、難しいことは一切なしでボリンジャーバンドの解説をしていきました。
ボリンジャーバンドには、他のインジケーターにはないポテンシャルを持った分析が行えるため本記事をしっかり見て、是非マスターしていってくださいね。
特徴 | 相場が絞られ狭まっている相場 |
---|---|
状態 | 買いと売りが押し合い、狭いレンジ相場になっている |
トレードの向き不向き | 相場が狭いレンジ相場なため、 予想がつけにくく、トレードには不向きなことが多い |
特徴 | 両バンドが外側に向かって広がる(拡張する)相場 |
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状態 | 相場が力強いトレンドになる |
トレードの向き不向き | 値動きが激しく、値幅が広くなるため、 予想がつけやすく、トレードに向いている |
特徴 | 両バンドが大きく広がり、値幅が大きくなる |
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状態 | 広く並行に、レンジ相場の状態が続く |
トレードの向き不向き | スクイーズとは違い、値幅が広いため、 予想がつけやすく、トレードに向いている |
上記のまとめから、
スクイーズは取引には向いていなく、エクスパンションにいく示唆として受け取ること
エクスパンション、寸胴型、は取引に向いているので、エントリータイミングとして受け取れる、
ということが分かりますね。
それでは、今回はこのくらいにしておきますね。
また当サイトでは、他のインジケーターの紹介をどこより分かりやすくしていますので、合わせて読んでみてはいかがですか。
ここまで、見てくださりありがとうございました。
それでは、カナタでした。